タケハタのブログ

プログラマの生き方、働き方、技術について雑多に書いていくブログです。

一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方を読んで

最近「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方」という本を読みました。
結構面白くて参考にして生活へ取り入れたものもあるので、簡単にまとめと私が導入したアクションを紹介したいと思います。

www.sunmark.co.jp

学んだこと

本を読んで学んだことを簡単にまとめています。
そんなに細かく書いているわけではないのと、全ての項目を書いているわけではないので、気になった方はぜひ書籍を読んでいただければと思います。

前提: 脳の中には様々な働きをする番地が存在する

脳の中には以下のような働きをする番地が存在する、という話が前提の仕組みとして書かれています。

思考系脳番地……思考・意欲・想像力などを司り、何かを考えるときに働く。 理解系脳番地……目や耳から入ってきた情報を理解する。わからないことに対して、推測して理解しようとする際にも働く。 記憶系脳番地……ものを覚えたり、思い出したりするときに働く。情報を蓄積させ、使いこなす。記憶を司る海馬の周囲に位置する。 感情系脳番地……喜怒哀楽を感じ、表現する。生涯にわたり成長を続け、老化が遅いのが特徴。脳の複数の部位に位置する。 伝達系脳番地……コミュニケーションを通じて意思疎通を行う。 運動系脳番地……手・口・足など、身体を動かすこと全般に関わる。脳の中で最も早く成長を始める。 視覚系脳番地……目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させる。 聴覚系脳番地……耳で聴いた言葉や音を脳に集積させるために働く。

加藤 俊徳. 一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 (Japanese Edition). Kindle 版.

脳の中にも様々な役割を担う番地があって、それぞれを上手く刺激することで脳を活性化し、勉強の成果につなげていくというような方法が色々と紹介されています。

色々な脳番地を使うことで脳が成長する

前提のところで書いたように、脳には様々な役割の番地があります。
身体を動かそうとすれば運動系脳番地が働くし、目や耳から情報を得る時には視覚系脳番地と聴覚系脳番地が働くし、得た情報を処理して理解するには理解系脳番地が働くし、といった具合です。 またそれぞれの脳番地はつながっていて、例えば目で見たものを視覚系脳番地が取り込み、理解系脳番地が分析して理解し、記憶系脳番地で保存するというようなことです。

それぞれの特性を理解し、上手く使っていくことで歳を取っても脳が成長していきます。

この中にある「記憶系脳番地」が文字通り記憶を司る部分で、大人になるとこれが単独では働かなくなる、というのが歳を取って物覚えが悪くなる仕組みのようです。
若い頃は聴覚系脳番地から記憶系脳番地へつながるルートが強く、学生時代はいわゆる「丸暗記」みたいなことが得意です。

たとえば、子どもの頃は、読み聞かせの絵本で初めて聞く「親孝行」という言葉を、音の響きでそのまま覚えられます。そして、だいぶ時間が経ってから「おやこうこうってどういう意味?」などと聞いて親を驚かせます。最初に聞いて覚え(聴覚系→記憶系)、覚えてから理解する(記憶系→理解系)という順番で脳を働かせているのです。語彙力の少ない子どもの脳細胞にとっては、言葉の新しい響きさえも新鮮で興味の対象となり、意味のわからない言葉でもスッと受け入れられます。

加藤 俊徳. 一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 (Japanese Edition). Kindle 版.

大人になってからの脳は「理解しよう」と頭を働かせることで覚えが良くなる

ではどうするかというと、大人になると思考系脳番地や理解系脳番地が発達してきて、ただ丸暗記するのではなく「これはどういうことなのか?」と考えて理解するのが得意になるとのことです。

これが大人になると、子どもの頃より思考系や理解系が発達しているので、「忖度?それってどういう意味だろう?」と、記憶するよりも前に疑問が湧いてきて、意味を理解してから記憶するという「意味記憶」が優勢となります。

加藤 俊徳. 一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方 (Japanese Edition). Kindle 版.

勉強をするにしてもただ言葉を覚えようとするのではなく、その言葉の意味などを考えて理解しながら勧めていくと、覚えが良くなるのだと思います。
ちなみに毎日同じスケジュールで同じ行動をしているような人は思考系や理解系の働きが少なくなる(考える必要がないから)ので、なにか変化をつけて脳に刺激を与えた方がいいようです。

脳は飽きっぽいので、視点を変えたり新しい刺激を与え続けることが大事

脳は飽きっぽく、同じことを繰り返していても動きが悪くなってくるようです。
うっすらとでも記憶にあることは理解系脳番地を働かせず、表面だけなぞるように通り過ぎてしまう。

なので例えば勉強の復習で同じテキストを読む時でも、1回目とは違うポイントに注目して読んだりする方がより理解が進むということです。

また、同じ道を散歩していても「今日は数字の5を見つけよう」「今日は歯科医院の数を数えてみよう」などのようになにか考えて視点を変えてみることで、脳を鍛えることができます。
これは思考系が「◯◯をしよう」と指示を出して、視覚系、理解系、記憶系などが働き鍛えられるという仕組みのようです。

また、締め切りを設定することも有効とありました。
「◯◯分までにやらないといけない」と決めると、脳は働きやすくなり、逆に終わりがわからずダラダラと進めているとどんどん働きが悪くなるようです。

20〜50分が脳にとって作業しやすい時間で、苦手分野ほど早く疲れを感じる傾向にあるため、短めの時間を設定するのが良いとのことでした。

日中使わなかった脳番地を使うことでリフレッシュできる

1日仕事をして終えると脳が疲れているように感じますが、実際に疲れているのはよく使っている脳番地で、それは仕事の内容によって違うようです。
例えば接客などであればよく喋ったりすることで伝達系をよく使い、デスクワークの人は視覚系や思考系を使うといったことです。

なので仕事が終わった後に日中使っていなかった脳番地を使うことで、リフレッシュできる。
「疲れているから今日は勉強できない」ではなく、疲れているからこそ勉強して脳を使うことが疲労を取るのに有効とのことです。

もちろん日中使わなかった脳番地を使う内容を選ぶ必要があります。
例として載っていたものとしては、

  • デスクに向かっている時間が短い人であればテキストを読んで視覚系脳番地を刺激したり
  • 仕事中にあまり会話する機会がない人は、オンラインで英会話のレッスンを受けたり

といった内容でした。

勉強でも知識を深めたいと思っている分野でも、それに関するキーワードとあらかじめ顔馴染みになっておくこと

脳はよく知らない情報に触れると拒否反応を起こしやすく、勉強するのも億劫になってしまうので、あらかじめ情報に軽く触れさせておくことが大事という話です。
例えば新しく勉強する分野であれば、なるべく簡単めな参考書をパラパラと読んで全体像を頭に入れたり、ということです。

また情報に触れている頻度が少ないと、一度慣れてもまた受け入れにくい状態になってしまうらしいです。
なので週に1回2時間勉強するよりも、1日10分の勉強を毎日続ける方が脳が勉強の内容を受け入れやすい状態を保てる、とのことでした。

頭がボーッとする時は、まず運動する

身体を動かして運動系脳番地を刺激すると、動きによって色々な情報が入ってきて視覚系と聴覚系も動きだし、呼応して脳全体の動きがよくなるようです。
「身体を動かすと頭がスッキリする」という体験は誰しもしたことがある気がします。

頭が回らなくてやる気が出ない時は、とりあえず歩き回ったりストレッチしたりと、動いてみるのがいいのかもしれません。

読んでから試しているアクション

今回この本を読んで、自分の生活で試しているアクションです。

作業をする時に時間単位で目標を設定する

普段からポモドーロ・テクニックを取り入れて作業しているのですが、その1ポモドーロ25分の間にやる目標をより明確にしようと思いました。
もともとなんとなくは目標を立てていたのですが、ゴールとさらに時間配分まで含めて常に考えることで、進めやすくします。
すでに何日かやっていますが、目標の達成度がかなり上がったと実感しています。

あとは作業の内容によって、1ポモドーロの時間を20分にしたり少し長くしたりというのもやってみようと思っています。

休憩時に軽く身体を動かす、音楽を流す

エンジニアは基本的にはデスクでモニタに向かって、考え事をしながら作業していることが多い仕事です。
なのでこちらもポモドーロ・テクニックの休憩5分の過ごし方を工夫して、身体を動かして運動系脳番地を刺激したり、音楽を流して聴覚系脳番地を刺激したりするようにしました。

運動はバルコニーに出て肩を回しながら歩いたりする程度ですが、ただ休むよりもスッキリして次のポモドーロに移れている気がします。

休憩時にスマホを見るのをやめる

常にモニタに向かって作業しているのに、休憩中もスマホを見てしまうと同じ脳を酷使してしまって休ませられません。
なので5分休憩は基本的にスマホは全く見ず、なるべく休ませるようにしています。

プログラミング系の勉強や個人開発などはなるべく週末に集中して、それ以外の勉強などは平日に毎日やる

これは

また情報に触れている頻度が少ないと、一度慣れてもまた受け入れにくい状態になってしまうらしいです。

と書いた部分の対策です。
プログラミングは日々仕事で触っているので、週末だけ触るなどしてもすんなり受け入れられます。
なのでそれ以外のことはなるべく平日から毎日できるようにしたいと考えています。

具体的には英語の勉強や仕事のドメイン知識に関する勉強、マネジメントに関するnoteの執筆などです(英語はもともと毎日やっていますが)。

今までnoteは毎週末に2時間ほど取って1〜2記事書くというやり方をしていたのですが、たしかに毎回書き始めが億劫に感じていました。 なのでこれは毎日少しずつやるようにすることで、解消されるか見てみたいと思っています。