下記の記事で宣言しましたが、
先日「AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイト」を受験して合格しました。
(下記のリンクで認定バッジが見れます)
今回はその受験記として、実際にやった勉強方法や、やっといた方が良かったと思うこと、受験して良かったことなどを書きます。
今後同じ試験を受ける方への、参考になればと思います。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトとは?
公式ページを見てもらうと良いと思いますが、
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトの試験はソリューションアーキテクト担当者向けです。この試験に合格すると、AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を効果的に証明できます。
受験者の次の能力を検証します:
・顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること
・プロジェクトのライフサイクルを通して、ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること
とあります。
名前の通りですが、AWSを使った様々な要件に対する「ソリューションを考えられる人」としての能力を問う感じの試験ですね。
受験前のAWSの知識はどのくらいだったか?
ここ5年くらいはプロジェクトのインフラはAWSで構築されている環境でやってきました。
なのでその構成の組み方とか、アプリケーション上使用するサービス(EC2とかRDSとかElastiCacheとか)についてはある程度は知っていました。
ただ、構築自体はインフラエンジニアに任せていたので、表面しか知らない部分も多かったです。
特にネットワーク、セキュリティ、コスト関連の話とか弱かったし、使用しているサービスの中でも細かい仕様とか特性の話になると知らない部分もでてきました(例:Auroraが3つのAZに自動で保存されるとか)。
勉強時間
3月入った頃から勉強を始めて3月31日に受験したので、ちょうど1ヶ月くらいです。
毎日風呂と寝る前の時間に後述する書籍で勉強したのと、後半2週間は昼休みに演習問題解いたりしてました。
あとは前日にAWS公式の模擬試験を受けて、当日の試験に臨みました。
なので時間としてはざっくり
- 毎日の風呂&寝る前 30分×30日間=15時間
- 3月後半の昼休みの時間 30分×10日間=5時間
- 前日の模擬試験&解答見直し 2時間
とかなので、大体20時間くらいだと思います。
(昼休みできなかった日も何日かあった&全然集中できてない日もあったのでもっと短い気もする)
勉強方法
実際にやった勉強方法について、順を追って紹介します。
書籍を読む(2週間)
今回は下記の本で勉強しました
2018年に試験範囲が改定されているらしく、そこにも対応しているとのことで選びました。
AWSのサービスはアップデートがものすごく早いので、少しでも新しい本を選んでおく必要があります。
この本は試験範囲の内容の教科書的な形になっていて、試験関係なくAWSの基礎を学ぶのには良さそうなものになっていました。
中に「試験対策」という特に重要な部分に関するチェックポイントも入っているのですが、そこも実際の試験の内容に対して結構当たっている気がしました。
今回の勉強も、まずはこの書籍を通しで読むことをやりました。
(ちなみに前半は割とダラダラと勉強していたので2週間くらいかかってますが、集中すれば多分1日30分ずつでも1週間あれば読めると思います)
書籍の演習問題をやる(1.5週間)
全部を読み終えたあと、書籍の中にある演習問題を全部解き、間違えた部分の内容をまた読み直し、また演習問題をやるというのを3回繰り返しました。
この時から昼休みの時間も使い始めてます。
インプットとアウトプットをひたすら繰り返す感じになるので、このフェーズが一番理解が深まって記憶に定着していきます。
総仕上げ問題(2日)
理解が深まってきたところで、書籍の特典としてダウンロードできる、「総仕上げ問題」というものをやりました。
実際の試験と同じ65問の設問があり、より実際の試験に近い問題も多くあります。
そしてこれも演習問題と同じく、間違えた問題の内容を書籍でもう一度読み直して理解を深めます。
あと、この頃になると夜の風呂と寝る前の時間は、自分がよく間違えるなと思ういくつかの分野やサービスに絞って読み直したりするのに使っていました。
模擬試験(1日)
そして前日、オンラインの模擬試験を受けて最終チェックしました(受験料2000円かかります)。
模擬試験の申込みちょっと分かりづらいんですが、通常の試験の申し込みと同じように「新しい試験の予約」のページで、本番の試験の予約と同じリストの中で下の方に並んでいるので、そこからできます。
実際の試験と同じUIの画面で受けられるので、予行演習としても最適です。
どの問題が正解、不正解かは見れないのですが、多分間違ったであろう問題の部分を調べ直すのを、その後やりました。
ちなみにこの時の点数は72%。
合格ラインは公表されてないんですが、多分結構ギリギリでした笑
試験当日
日時、会場
2019年3月31日(日) 10:30開始、東銀座駅直結の「銀座CBTS歌舞伎座テストセンター」という場所で受験しました。
会場は色々あるんですが、1ヶ月前に申し込もうとしても結構埋まっているところが多かったです。
その中でこの会場だけは空きがいっぱいあったので(多分会場が大きい?)、家から行きやすかったのもありここにしました。
時間も選べましたが、午前中の方がパフォーマンス出る人なので、10:30からにしました笑
受付、試験本番
会場に着くと、まず受付をします(15分前までにするよう、事前にメールが来ます)。
試験の名前を言って、身分証2枚(顔写真付き1枚+名前の確認できる保険証、クレカとか1枚)を見せると、ロッカーの鍵が渡されます。
荷物は基本的に全部ロッカーにしまい、試験に持ち込めるのはロッカーの鍵と、入室の時に必要な身分証明書だけです。
少し待った後、時間になると会場の部屋に案内され、割り振られた席に座ってPCでやります。
全て選択式なので、マウス操作で解答していきます。
問題の特性
過去問とかは公開されてないのであまり詳しくは書けないんですが、前述の通り「ソリューションアーキテクト」というだけあって、要件が書いてあってそれに対するソリューションを考えるようなケーススタディ的な問題が多かったです。
例えば、「hogehogeな問題が起きています。どのサービスを使って対処しますか?」とか、「fugafugaという要件を求められています。どの構成で構築しますか?」とか。
基本的には各サービスの特性とかユースケースを、組み合わせての構成含めしっかり理解して、「こういう時どうする」を答えられるようになってないと少し難しいのかなと。
言葉の暗記だけだと辛い内容な気がするので、実践的で良いと思いました。
そして結果発表
全ての問題が解き終わると、10問ほどのアンケートに答え(これ答えてる間、結果が気になってモヤモヤする)、結果が表示されます。
この時は点数とかは表示されず、「おめでとうございます。あなたは合格しました」みたいな文章だけ表示されるので、その結果を確認したら部屋を出て、受付に鍵を返して終了です。
ちなみに認定証
(デジタルのみ)とスコアレポートは、試験から5営業日以内に送られてきます。
は翌日の未明に送られてきていました。
ちなみにスコアは下記の感じ。
合格ライン720でスコアが767なので、割とギリギリでした笑
試験を終えて、やっておいた方が良かったと思うこと
演習問題を早くやる
書籍を読むのに2週間くらい取っていましたが、もっと早く終わらせた方が良かったです(というかもっと早くできる)。
そして演習問題をやるタイミングをもっと早くとった方が良かったです。
前述したように問題を解いて、間違えたところを調べて、また問題を解いてとやるのが一番知識が定着しやすいので、早めにこのフェーズに持っていった方が良いです。
これは他の試験の勉強にも通ずるところかなと思います。
模擬試験を先に受ける
演習問題と同じような話なのですが、模擬試験は前日じゃなくむしろ勉強始める前に1回受けておけば良かったなと思いました。
最終的に受ける試験に最も近い体験ができるので、先に受けておけば勉強する上でももっと具体的なイメージを持ってやれたなと。
1回2000円かかりますが、勉強期間の最初と最後とか、2回くらい受けてみてもいいのかなと思いました。
あと、先に受けておけば勉強前、勉強後でどれだけ変わったのかが見えるので、面白いと思います笑
試験を受けて良かったこと
先の「問題の特性」のところで書いたんですが、実践的な問題も多かったので、やっていくうちにAWSの実際に使う時に役立ちそうな考え方が、少し身に付いた気がします。
また、弱いとい書いていたネットワーク、セキュリティ、コスト最適化の話とかの全然分かってなかった部分を学べたし、EBSとか全く意識したことがなかったけど大事な部分の知識を得ることができて、いい勉強になりました。
そして、これを試験という明確な目標を持った形で勉強したことで、この短期間で一気にやれたことも良かったです。
これが試験勉強のいいところですね。
知識とか考え方のインプットはかなりできたので、あとはこれを仕事なりプライベートなりでAWSを色々使い倒して、より実践的な能力として身に付けていきたいと思います。