タケハタのブログ

プログラマの生き方、働き方、技術について雑多に書いていくブログです。

Kotlin Fest 2024登壇の振り返り

去る2024年6月22日、Kotlin Fest 2024にて登壇してきました!

2019年以来のオフライン開催、そして初めての登壇ということもあり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
登壇内容や、Ask The Speakerや懇親会で他の参加者の方と話したことなども含め、終えての感想を書いてみます。

登壇内容について

今回のセッションの資料はこちら。

speakerdeck.com

「2024年版 Kotlin サーバーサイドプログラミング実践開発」というタイトルで登壇しました。
2021年に出版したKotlin サーバーサイドプログラミング実践開発という書籍の内容から、情報をアップデートし2024年版のサーバーサイドKotlinの技術選定などについてお話しするというセッションでした。

登壇の感想

セッションでも話したのですが、私がKotlinを始めたのが2017年で、Kotlin Festが始まったのが2018年でした。
そこから毎回参加はしていたのですが、登壇の機会というのはなかったので、今回念願の初登壇でした!
プロポーザルを採択していただいた時から、この日を本当に楽しみに待っていました。

なので大きいホールでたくさんの方にご来場いただき、会場を見てワクワクしながらセッションに臨みました!

セッションの最初に

  • 現在サーバーサイドKotlinをやっている方
  • まだやってないけど、サーバーサイドKotlinをこれからやってみたいと思ってる方

という2つの質問をして手を挙げてもらったのですが、現在やっている方だけでも多分半分以上?挙げていました。
これからやってみたいと思っている方も入れると、もう1〜2割いたと思います。

※割合は体感です(アイスブレイクで聞いただけなのでそんなにちゃんと測ってはいないです)

もちろんサーバーサイドのセッションなので、使っている方や興味がある方が増えるのは当然なのですが、絶対数としてサーバーサイドKotlinのエンジニアが予想以上に多かった印象なのは嬉しかったです。
また、「普段はAndroidやっているけどサーバーサイドにも興味があって」と聴きに来てくれる方も結構いらっしゃって、ありがたい限りでした。

Ask The Speakerや懇親会で色々な方と話したサーバーサイドKotlinへの印象

まずAsk The Speakerには多くの方に来ていただき、10分くらいの予定が20分以上話し込むくらい盛り上がっていました!
お越しいただいたみなさんありがとうございました。

Ask The Speakerでも懇親会でも、一番多かった話はO/Rマッパーについてでした。
JOOQという選択や、セッションで話していたことについて「やっぱりそうですよね」という話もあれば、「O/Rマッパーだけは何使おうか迷うんですよね」という声も多かったです。
私もセッションの中で話していたのですが、O/Rマッパーが今回の内容の中で最もおすすめをどれにするか迷ったものだったので、やっぱりみんな同じなんだなーという気持ちでした。

また、結局はSQL書けるのが一番と話したほとんどの方が言っていたのが印象的でした。
ExposedのDAOのような実装はRailsのActive Recordなどで苦しんだ方も多く、自分でSQLを書きたいと考えている方は多いようです。

普段自分の身の回りの人と話していても同じような意見が多いので、「エンジニアはSQLが書きたい」というのが現状の一つの結論に感じました。
(正確には書きたいわけではないけど、抽象化されても逆に面倒になるだけでいい具合のソリューションがない)

あとは

  • どんなフレームワークがあるのか知りたかったので参考になった
  • セッション聞いてサーバーサイドやりたくなってきた
  • Ktorを使ったサーバーサイドKotlinの本も書いて欲しい

といった声もいただきありがたかったです!

Kotlin Fest 2024に参加して感じたこと

雑多な感想とか刺激されてやりたいと思ったことです。

大きなKotlinのカンファレンスが日本にある幸せ

まず、Kotlin Festという大きなKotlinのカンファレンスが日本で開催されていることが、とても恵まれていると感じました。
みんなそれぞれ好きな言語や技術があると思いますが、その好きなもので一緒に染まった空間は幸せそのものです。

もちろん様々なセッションでの学びもありますし、ブースや懇親会含めKotlin好きな参加者の方々との交流も本当に楽しい時間でした。

新しいサーバーサイドKotlinの本を書こうかな

サーバーサイドKotlinに興味のある方、使いたいと思っている方が多くいることは感じれました。
ありがたいことにセッションも多くの方に観に来ていただけましたし、懇親会でもたくさんの方に話しかけていただきました。

しかし、書籍など体系的に学べて導入の基礎とできるようなコンテンツがなかなかなく、なにがベターな選択肢なのかわからず迷ってしまうという声も聞きました。
私の本も既に少し前のものになってしまっています。

なので、商業誌でなかたっとしても、なにかしらの形で新しいサーバーサイドKotlinの本を書けたらと思いました。
すぐにというわけにはいきませんが、考えていくいくつもりでいます。

来年もKotlin Festあるといいなー

参加者全員思っていることかもしれませんが、来年もKotlin Festがまたあって欲しいと思いました!
大幅なモチベーションアップ、スキルアップにもつながって日本のKotlinエンジニアにとって、非常に大きな存在だと思います。

運営のみなさん本当にありがとうございました!

宣伝: Kotlin愛好会 vol. 53の参加受付中です!

最後にちょっと宣伝ですが、私が運営しているKotlin愛好会で、7/19(金)に開催する回の参加受付中です!

love-kotlin.connpass.com

Kotlin Festでモチベーションの上がった方、Kotlinについてもっと語り合いたくなった方も大歓迎です!
奮ってのご参加お待ちしております!