タケハタのブログ

プログラマの生き方、働き方、技術について雑多に書いていくブログです。

リーダーは暇であるべき

リーダーは暇であるべき

リーダーという立場の人は暇であるべきだと思っています。
「暇であるべき」は少し極端な書き方ですが、要は「余裕を持っているべき」だと思ってください。

ちなみにここでいうリーダーはチームリーダーとだけでなく、マネージャーなど大小問わずなにかしらの組織をリードする立場の人のことです。

リーダーが忙しい組織はメンバーも不幸になる

リーダーが忙しすぎて回ってない組織は、メンバーも不幸になることが多いです。
それはなぜか?

判断が遅れやすい、間違えやすい

リーダーの最も重要な仕事は「判断すること」「決断すること」だと思っています。
忙しくて余裕がない状況では、この判断をすること自体が遅れたり、焦って間違った判断をしてしまったりということが起こりやすくなります。

すると一気に組織の広範囲に問題が波及します。

  • 判断が遅れたことにより作業の進捗が遅れる
  • 判断を誤ったことにより手戻りが発生する
  • 判断を誤ったことにより機会損失をしたり、取り戻せない損害が発生する

など様々考えられます。
もちろんリーダーも人間なので判断を誤ることは普通にあると思います。

が、いかに誤らないようにするか、もしくは結果的に誤った場合にどう対応するかを想定しておくのもリーダーの仕事です。
ここに自分のリソースを使うためにも、やはり余裕は必要です。

メンバーのことを考える余裕がない

自分のことで手一杯になってしまうと、メンバーのことを考えている余裕がなくなります。
そうすると様々な問題に気づけなくなります。

  • 作業の状況が芳しくない
  • モチベーションが下がっている
  • 忙しくて体調を崩していそう
  • チームの人間関係に問題が起きている

などこちらも色々あります。
タスクを管理するだけではリーダーの仕事としては不十分です。

チームを改善していくことができない

当たり前のことですが、組織に完璧な状態というのは基本的になく、常に改善していかないとどんどん衰退していきます。

  • 今の課題はなにか
  • どうしたら解決できるか
  • どうしたらチームをより良くしていけるか

といったことを常に考えていく必要があります。

リーダーは誰よりもこういったことを意識していないとダメです。
しかし、忙しくて余裕がなくなっていると、それを考える時間もなくなってしまいます。

先のことを考えられない

リーダーは現状を回すことだけでなく、常に先の先の先くらいまでを考えている必要があります。

  • 来月、再来月、あるいは半年後になにが待っているのか
  • このまま行ったらどういう問題にぶつかるか
  • 今から備えてなにをやっておかなければならないのか

こういったこともやはり忙しいと考えられなくなり、いざ問題にぶつかった時にチームが慌てふためくことになります。

なぜ忙しくなるのか?

作業を抱え込んでしまっている

リーダーには色々な依頼などが寄せられます。
これを全部まともに受けていると、あっという間に余裕がなくなります。

前の依頼も捌けてないのに、どんどん新しい依頼が来たりすると、てんやわんやの状態になります。

意識が分散してしまい、一つ一つに集中できない

リーダーは考えることが多いです。
前述のように色々な依頼が来たり、チーム全体の案件や状況を把握したり、チーム外のことも意識しなくてはならなかったり。

なので作業していてもつい他のことを考えてしまったり、集中力が途切れがちです。

ミーティングが多くなりがち

これはよくある話ですが、リーダーは色々なミーティングに呼ばれて時間を取られがちです。
「念のため呼ばれている」ようなものも多いです。
シンプルに作業時間が削られるという問題がありますね。

ただ、他の2つに比べると原因としては弱いものだと思っています。

忙しくならないためには

作業はまず人に振ること考える

前述のようにリーダーには様々な依頼が来るので、振れるものはどんどん人に振らないと回らなくなります。
なのでまず「これは人に振れないか?」を考えるようにした方が良いです。

メンバーの人もみんな忙しいからと躊躇ってしまうこともあるかと思いますが、それをやってると結局リーダーが一番忙しくなだけなので気にしなくて大丈夫です。
むしろそれでいっぱいいっぱいになってチーム全体が回らなくなる方が、メンバーにとって不幸です。

自分の仕事を任せられる人を見つける、育てる

「人に振ること」に通じますが、「これは自分でにしかできない or 自分でやるべき」といった仕事も、任せられる人を見つけていくことが大事です。
参謀的な人だったり、次期リーダー候補になるような人だと思います。

そうすることでよりリーダーがより新しいことをできたり、重要なことへ集中できるようになります。
組織をスケールする意味でも、自分の仕事をどんどん人に渡していくことは大事です。

時間を区切って集中する

色々タスクを持っていたり、見ているものが多かったりすると、前述しましたが意識が散って集中力が途切れがちです。
なので「○時から○時はこれをやる」みたいにしっかり区切って、一個一個確実にこなしていくことが大事です。

いくら色々考えていても、集中できずにやっていると結局どれもちゃんと進まないし、それにより考えることが一向に減らずと悪循環に陥ります。
シンプルな方法ですが、なんだかんだ有効だと思っています。

まとめ

まとめると大事なところはこんな感じです。

  • リーダーは暇であるべき
  • リーダーが忙しいとメンバーは不幸になる
  • 作業はまず人に振ることを考える、振れる人を見つける

ふと思い立ったので書いてみました。