タケハタのブログ

プログラマの生き方、働き方、技術について雑多に書いていくブログです。

KotlinConf 2025 現地参加レポート

KotlinConf 2025に現地参戦してきました

去る5/22〜5/23、デンマークのコペンハーゲンで開催されたKotlinConf 2025に現地参戦してきました!

オフライン開催が復活した2023年以来の2年ぶりの現地。
今年は前々から行くと決めていたので、Super Early Birdチケットが発売された瞬間に購入しました!

x.com

会場の様子だったり、見た中で印象に残ったセッションなど紹介していきます。

今回の開催概要

  • 日程
    • 2025年5月21〜23日
    • 21日はWorkshop day
  • 会場
    • Bella Center Copenhagen
    • コペンハーゲンにある大規模の会議場

www.bellacenter.dk

今回はハンブルク(ドイツ)から電車で行ってみました

今回は先にイギリスとドイツを旅行して、ドイツのハンブルクからコペンハーゲンへ電車で向かってみました。
隣の国だからと行きましたが、電車で4時間半かかるので結構遠かったです。

あと車両はこういう3対3で向き合ってる半個室のボックス席みたいな感じだったのですが、正面にKotlinConfの参加者(多分ドイツ人)と乗り合わせました。

隣にいたご老婦と「なにしに行くの?」「カンファレンスで。プログラミングの」みたいな会話をしていて、聞いたらやはりKotlinConfでした。

入場

会場はこんな感じでエントランスからKotlinConf仕様になっていました。

受付で名札をもらったあと、Tシャツとボトルをもらえます。

会場にはKodeeが。

フォトスポットもあって、写真撮ってデータ&印刷でもらえます。

ここでKodeeと一緒に撮ってもらっている人も多かったです。

Opening Keynote

初日はOpening Keynoteでの色々な発表から始まります。
既に動画が公開されているので、詳しく知りたい方はぜひ動画を見てみてください! www.youtube.com

ブログでも内容が公開されています。 blog.jetbrains.com

個人的には

  • Springとのパートナーシップ
  • Language Server

の話が驚きでした。

Server-SideのセクションはSpringの話が7割くらいで、後のKtor、Exposedの話より長く使っていました。
セッションもSpring関連の話が多く、今回はJetBrains側としても押しポイントだったのかなという印象。
Server-Side向けの自社ライブラリがある中で、この展開はなかなか驚きました。

そしてLanguage Serverに関しては出てくることはないんじゃないかと思っていたので、いきなりの発表にこちらもびっくりでした。
ただ30秒くらいしか話していなかったし、「IntelliJ IDEAを使い続けてね」と締めていました笑

印象に残ってるセッション

Server-Side多めですが、観たセッションからいくつか印象に残ってるセッションを簡単にですが紹介します。
公式の方で動画が後々公開されると思いますので、詳しい内容はそちらを見ていただければと思います。

Kotlin and Spring: The modern server side stack

kotlinconf.com

Opening KeynoteでSpringの話があってからの、最初のコマで早速Springの話。

  • なぜKotlinを選んだのか?Scala、TypeScript、Python、Javaとの比較
  • SpringはEnterpriseがバックについてるし、KotlinとはPerfect Together

といった話があったのと、Embabel Agent Frameworkについての話をしていました。

Next level Kotlin support in Spring Boot 4

kotlinconf.com

Springのcore committerで、SpringのKotlinサポートを導入した方のセッションです。
Spring Boot 4でのKotlin supportについての解説をしています。

That's Unpossible – A full stack side project webapp (including a high-fidelity UI!) all in Kotlin

kotlinconf.com

side projectのアイデアが浮かび、手軽に試したいけどフロントエンド、データベースやバックエンドも含めて作るのは大変・・・という悩みをKotlinだけでサクッと作って解決しようという話。
バックエンドでPostgresにExposedを使ってといったところはよくある形ですが、珍しいのはVaadinを使っているところ。
これでCSS、HTML、JavaScriptも一切書かずにUIまでKotlinで実装している例が紹介されていました。

Exposed 1.0: Stable, Scalable, and Looking Forward

kotlinconf.com

Exposed1.0 StableについてJetBrainsの開発メンバーからのセッション。
Exposedの歴史についてや、この1年間の取り組み(Documentationの整備、ポリシーの更新など)について、あとはStableになって何が変わるのか?ということについて話しています。

Building immersive VR apps for Meta Quest with Jetpack Compose

kotlinconf.com

Jetpack Composeを使ったMeta Quest用のVRアプリの作り方の紹介。
KotlinConfアプリをMeta Quest上で動くように作って、そこへKodeeの3Dモデルを配置したりと、KotlinConfではちょっと珍しいVRの事例が見れました。
見た目的にも楽しいLTです。

Kotlin Clean Architecture for Serverless: Business Logic You Can Take Anywhere

kotlinconf.com

珍しいKotlinでのServerlessの話。
Spring Cloud Functionを使って、AWS LambdaとAzure Functionsでの実装事例を紹介しています。
Kotlessのcommitが止まってしまったのもあり、久しぶりにKotlinでのServerlessの事例や技術スタックについて聞けたので、参考になりました。

47 Refactorings in 45 minutes

kotlinconf.com

45分のセッション時間内に47のリファクタリングをするRTAのチャレンジです。
Dmitry Kandalovさんは毎年こういったリファクタリング系のセッションをされていて、IntelliJ IDEAの機能をフルに活用した高速リファクタリングが見れて、とても楽しいです。
今回はリファクタリングを一個するたびにベルを鳴らし、後ろの手書きのメーターがどんどん上がっていくという温かみのあるエンタメでした。

その他会場の様子

会場の様子も画像を少し貼っておきます。

食事

BreakfastとLunchは毎日出ます。
Breakfastはパンとヨーグルト。

Lunchはビュッフェ。

途中でCoffee Brakeもあって、スイーツも出ます。
あとコーヒーは一日中飲み放題。

海外らしい丸かじりのりんごがドサッと置いてあるかごも。

Party

Day1の夜にはParty。
ここにもKodeeが。

ビュッフェ形式の料理で歓談しつつ、ステージでライブもやってたりします。

名札は返却

珍しいなと思ったんですが、今回は名札は「返却推奨」になってました。
ネックストラップを来年もリユースするとのことで、クロージングパネルでも「ぜひご協力を!」という感じでした。

こんな感じで"I got inspired(インスピレーションを受けました)", "I made new friends(新しい友だちができました)", "I lerned a lot(たくさんの学びがありました)"で自分の感想をネックストラップで投票する仕掛けになってて面白かったです!

全体通した感想

やっぱりAIの話は色々あって、同じAIエージェントをKotlinで作るという話でも、違うフレームワークでの事例があったりしました。
途中までそれ系のセッション続けて行ってやや食傷気味になりました笑

サーバーサイドはSpringの話が多めだった印象ですね。
やっぱりOpening Keynoteでのパートナーシップの発表があったので、今回は押しポイントだったのかなと思います。

そしてKodeeがものすごく人気でした。
みんな着ぐるみと写真撮ってたし、ノベルティもKodeeのステッカーとかは人気で、2日目はもうほとんど残っていませんでした。

国際カンファレンスはいいぞ!

KotlinConfは3回目の現地参戦でしたが、毎度刺激があってとても楽しいです!
Kotlinが好きな人には自分の知っている話題もあって、英語のカンファレンスでもハードルは比較的低いと思うので、海外旅行だと思ってぜひ一度参加してみることをおすすめします。